実録!税務調査【体験談】
実は私自身、会社経営が7期に入った所で税務調査に入られました。期間は丸2日間。
顧問税理士にもこの売上規模の会社にしては短い方ですよ、と言われましたが、まあこの2日間は仕事にならなかったですね。
税理士さんに丸投げではなく、税務調査官の対応も可能な限り自分で行ったのですが、あの書類を出して、この帳簿を出して、この履歴は何?、この人の振込先、連絡先教えて・・・・等等。質問攻めと書類や資料の提出で通常業務の方はほぼほぼこなすことが出来ませんでした。
私自身は顧問税理士さんの指導の下、しっかりと領収書を始めとして契約書、請求書、議事録、会社内部資料の整備をしていたので、正直そこまで大変なものにはならないだろう・・・とタカをくくっていましたが、やはり調査と言うのは精神的には嫌なものです。
やましいことはなくても、根掘り葉掘り色々聞かれますし、業務がストップしてしまうのが何より痛いですね。
ただ、通常はこの程度の規模の売上(年商約3億)がある場合、4日間、2人掛かりで調査に来ると顧問税理士からも言われたので、調査前からある程度好印象で(健全な会社であると)見てもらえていたのではないかなと思います。(弊社に来たのは調査官1人で2日間のみ)
税務調査の結果はどうだったのか?
個人の方々に仕事を外注していたのですが、その内の数件が源泉徴収漏れしておりました。その点の指摘があり、修正申告で17万円の納税を追加で求められましたが、その他は全面是認となりました!(源泉徴収の引き忘れ分は、支払者から戻してもらえますので、実質的には無傷の完全勝利と言えると思います。)
交際費も他の各種経費も、旅費出張費や日当も、他は全て「きちんと正しい経理会計が出来ている」とお認め頂けました。
いや〜税務調査自体は嫌でしたが、この経験は非常に良い勉強にもなりましたし、結果的に見たら100点に限りなく近いです。
日々の適正な経理会計、書類整備が今回の結果をもたらしたと言えるでしょう。個人的にも非常に満足な結果でした。
税務調査で思ったこと
外注費に関して(個人の振込先や住所、電話番号まで聞かれました。)や、海外送金に関して(タックスヘイブンへの税金逃れではないのか?)、その他売上・経費の内訳や根拠(主に請求書や契約書)、役員の報酬や個人的なこともちょこちょこと聞かれました。
ただ、きちんとした書類整備や正しい経理が出来ていれば怖がることは何もないと言うことがわかりました。
正直、会社経営をしていると顧問税理士に色々言われます。(領収書・請求書を取れだとか、領収書の裏に誰と行ったか書け、とか契約書はあるか?議事録は作ったか?等小さなものから大きなものまで非常に面倒くさいくらい言われます。)
私は行政書士と言う仕事をしているので、まだ書類作成や書類整備に抵抗はありませんが、一般の方でこれらを全部整備するのも大変だろうなと思います。口うるさい税理士は腕の良い税理士、そして事業者であるあなたのことを守ってくれる税理士だと思って間違いありません。
今回、可能な限り自分で税務調査に対して対応はしましたが、やはり顧問税理士の力は大きかった。
事前準備の時点でまず自分一人であればここまでの準備が出来なかったし、税務調査当日もスムースな対応や受け答えが出来なかったでしょう。
税理士がいてくれたお陰で、無傷で今回の税務調査を乗り越えられたと言っても過言ではないと思います。
今回の件で、これまでも信頼していた税理士との絆や信頼関係が更に深まったと感じています。
そして何より無傷の税務調査と言うのは本当に嬉しいものです。次回も指摘がないよう、今後も健全経営と正しい経理会計・納税申告を行っていきたいと強く思いました。