法人口座を開設しよう!
会社設立が完了しましたら法人口座を開設する事ができます。
本店所在地(会社住所)でも触れていますが、法人口座開設にあたっては、本店所在地で郵便物を受け取れることが大前提となります。
法人口座の開設には、法人の履歴事項証明書(登記簿謄本)と印鑑証明書が必要になりますので、会社の銀行印と共に持参するようにしてください。(合同会社設立後には、履歴事項証明書と印鑑証明を最低3通ずつ程度取得しておくことをお勧め致します。登記申請代行を依頼した司法書士に事前にお伝えすれば、実費分だけで取得してくれます。)
金融機関によっては、窓口で15分程度で法人口座を開設してくれるところもあれば、2~3日待たされるところもあります。
また都市銀行(メガバンク)などですと、資本金が少ない新設会社の場合には法人口座の開設を拒否されることもあります。(地銀や信金・信組では法人口座開設を拒否されることはほとんどありませんが、最近は口座開設だけでも一苦労・・・という方が増えています。)
法人口座は、取引先に応じて複数の口座を作っておくことも良いでしょうし、経理簡素化を考えてひとつの口座としておくことも良しです。
手間削減、経費削減。絶対作ろうネットバンク
会社口座への振込入金や他社への送金が多くなる方は、振込手数料が格安で振込作業や入金確認も簡単なインターネットバンク(ジャパンネット銀行・楽天銀行等)も非常にお勧めです。
長い目で考えると振込手数料もバカになりませんし、何よりいちいち銀行へ出向く時間やそこでの待ち時間、事務作業の手間を削減でいるのは大きいですね。
ネットバンキングであれば、振込作業も取引明細のダウンロードや残高・入金確認も自宅や事務所で簡単ですから経理も非常に楽になります。
特に輸出入業をやられている方や、海外取引の多い方は楽天銀行の海外送金がおすすめです。
私も自分のデスクや自宅から毎月数千万円の海外送金をしていますが、私の知る限り、海外送金手数料が一番安いのが楽天です。(振込額や振込先にもよりますが、たった2,000円の手数料で海外送金ができます。)
尚、私はジャパンネット銀行と楽天銀行を複数の口座で持って、経理の簡素化よりも部門別会計の方に重きを置いて、敢えて入金先口座は分けております。
この2行であれば口座開設を断られることもほぼないと思いますので、会社設立後はまずはこの2行からチャレンジしてみてください。
特にジャパンネット銀行は振込手数料が非常に安く、自動振込設定や社会保険料・税金がネットで払えるPay-easy(ペイジー)など、便利な機能が豊富です。
ATM出金限度額や振込限度額、J-Debit利用限度額の変更も面倒な手間や手続きを経ずに簡単にオンラインですぐ終わりますし、現金の引き出しもコンビニで無料でおろせます。
キャッシュカード型トークンのワンタイムパスワード(これを入力しないと振込や各種設定等、何もできない)もあり、セキュリティも万全です。
取引先との関係や体裁ってものもあるでしょうから、結論としては、都市銀一つ、地銀一つ、ネットバンク一つくらいで法人口座を作っておくと良いと思います。