話題のふるさと納税。既にご存知の方も多いことでしょう。
合同会社を設立した方は、「法人側」はそれこそ家・車両購入や家族への給与支払、保険や交際費、会議費などで既にありとあらゆる節税を図っていると思います。
一方で、合同会社から役員報酬として受け取った収入に関しては個人所得になります。(当たり前の話ですが)
事業が大きくなって行き、会社から受け取る個人所得も大きくなれば税金は累進的に大きくなりバカになりません。
しかしながら、個人側で出来る節税と言うのは限りなく選択肢が少ないわけです。
そんな数少ない個人側の節税の一つがふるさと納税です。
いくら節税出来るのか?
ここでは具体的な数字や計算は避けますが(本や他の専門サイトで学んで下さい。)、実際に寄付した金額分がそのまま納める税金額から控除されると思って大丈夫です。(厳密には寄付金額−2,000円の額が控除されます。)
ふるさと納税の注意点はただひとつ。
いくらまで寄付出来るのか?(いくらまでの寄付ならロスなく節税できるのか?)
この1点に尽きます。
無限に寄付が出来て、それがそのまま税金控除出来るのなら納税ゼロに出来てしまいます。さすがにそんなことは認められていません。
寄付自体はいくらでも出来るのですが、控除出来る額には限りがありますので、その控除出来る額ギリギリまでふるさと納税をすることで最大限に節税しつつ、その範囲で各地の特産品やサービスを楽しむことが出来ると言うわけです。(完全な損得勘定でそこに寄付精神は皆無ですが。笑)
色々なサイトでいくらまでふるさと納税を活用出来るのか?シュミレーションや目安が記載されていますので、参考にされると良いでしょう。
ふるさと納税は寄付可能金額ギリギリまで節税として活用しつつ、自身の好きなグルメや特産品を楽しむことが出来ます。(1万円の寄付でA5ランクのお肉や、カニ、エビ、お酒等もらえますし、旅行やスキー、温泉なんかも楽しめます。)
このふるさと納税は非常に魅力的な制度ですので、所得の高い方は是非活用されて個人所得の節税に役立てていくと良いでしょう。(2018年9月現在、今後規制されることが決まってしまいましたが・・・)
寄付受領証明書が自治体から返礼品と共に(あるいは別送で)送られてはきますが、念のため領収書や振込の控えを取っておくことも重要です。(寄付受領証明書は個人の確定申告の際に貼付して提出する必要があります。)
実は私は平成27年度はふるさと納税を活用していなかった&収入多めに役員報酬を設定したため、給与収入が1,670万円+FXで56万円程度あったため、平成28年の住民税が120万円を超え、月額10万円以上天引きされることになってしまいました。
平成28年度は個人収入をもう少し抑えました。
冒頭で述べました通り、一定の前提条件はあるものの、家・車・食事・保険などそれなりのものは法人経費で落とせますのでね。
こちらが平成28年度の確定申告。給与収入が1314万円+FXで122万円程度。合計約1,436万円。
給与収入が358万円減りました。一方で雑所得が66万くらい増えました。(収入トータル292万円減)
扶養家族が1人増えたり、昨年はふるさと納税をやったりと前提条件が異なるので単純な比較は出来ませんが、所得税は復興税含め239万円→131万円と108万円減。
そして住民税は所得金額の10%なので、27年度の120万円→28年度の83万円まで37万円減!更にふるさと納税により15万円減!
つまり、住民税はトータル前年比52万円減で翌年は68万円の住民税支払いになるので、6月辺り以降住民税支払いは多少楽になりそうです。
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まとめますと、
- 収入-292万円
- 所得税-108万円
- 住民税-52万円
292万円収入が減った分、税金も160万円減ったので実質的には手取り132万円減ってところでしょうか。
収入300万円くらい減らしたのに、実質的にはこのくらいしか変わらないってすごいですよね。
それでいて家は月額10万円程度アップグレードしたマンションに引っ越し、それは法人契約で経費で落としていますので(※経費で家賃を落とせるのは8割ですが)、実質的な手取りはほぼ変わっていないんですよね。
しかし28年度はふるさと納税20万円分したのですが、シュミレーションによると、あと67,000円はいけたようです。
今回でだいぶつかめたので、次回はギリギリまで使いたいと思います。
ふるさと納税追記情報
平成29年ももちろんふるさと納税をガンガンやったんですが、「あれ?そういえば、黒毛和牛届いてないな・・・・」とふと思いまして、寄付履歴とクレジットカード決済を見直しました。
寄付申込や決済はできている。。。いや、そもそも寄付金控除の証明書も受け取って確定申告済ませたじゃないか。
返礼品だけが届いていない・・・?と疑問に思っていたらこのようなメールが。
(ここから)
平成30年03月19日
○○ 様
佐賀県上峰町へご寄附いただき、誠にありがとうございます。
この度、お選びいただきましたお礼の品「B-118-I 九州産黒毛和牛切り落とし1500g」につきましては、順次発送手配を行なわせていただいておりますが、例年より多くのお申し込みをいただき、お届けに時間がかかっております。お礼の品の到着を楽しみにお待ちいただいているにも関わらず、誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。
このようなご案内となり心苦しい限りでございますが、品質を落とすことなく出荷量を増やす等、1日でも早くお届けできるよう体制を整えております。4月中旬までには発送手配を取らせていただきますので、お礼の品の到着まで今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。
※出荷完了次第、「出荷のお知らせメール」が配信されますので併せてご確認いただけますと幸いです。
なお、本町と致しましては今後寄附者様にこのようなご迷惑をお掛けすることのないよう、体制の見直しを早急に行ってまいる所存でございます。改めまして、寄附者様にはご迷惑、ご不快の念をお掛け致しましたことを心よりお詫び申し上げます。
本件に関しまして何かご不明な点などがございましたら、下記連絡先までお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。順次対応させていただいておりますが、窓口が大変込み合っておりますためご回答までに数日お時間を頂く場合がございます。ご不便をお掛けし申し訳ございません。
(ここまで)
ほっと一安心。こういうこともあるので、待つこと大事ですね。
それにしてもこうした自治体の対応は非常に好感ですよね。
返礼品に惹かれて寄付したものの、こうした自治体を今後も注目していきたいなと思わせるケースでした。
後日、めちゃくちゃ立派な美味しいお肉がどっさり届きました。